はじめました
自分の文章が好きだ。
誰から何と言われようとも、私は自分の書いた文章が好きだ。
自分の一番好きな文体で、自分の経験を言葉にして残すために、ブログを続けてみようと思っている。始めるには遅すぎたのかもしれない。大学も卒業を前にしてこんなことを。ばかげている。そう思う。
きっかけとなったのは交換ノートだったのだろう。中学校3年生のとき、担任の先生の計らいで、クラスの席で組まれた「班」ごとにノートを回す。席替えが行われるまでの一か月間、たまたま近くに座っているクラスメートと文章でやり取りをする。それだけ。各班のノートを読んだ担任が、“よかった文章”をクラス全体にシェアする。わたしは、どうしても選ばれたかった。載っていなかったときはとてつもなく凹んだ。課題や予習よりも優先して、回ってきたノートにかじりついた。それくらい、自分のことばが好きだと思っていたし、みんなに読んでほしかった。
大学生になり、新聞記者のインターンに参加したこともあった。でも、わたしはその道へ進もうとしなかった。なぜか?こわかったからかもしれない。やりたい、というほどの熱は持てなかった。それでいいと思っているが、なぜ踏み出せなかったのかは自分でもわからない。
結局は羨ましかったのだ。ジャニオタたちに、たくさんの「読者」がいることが。私にも、私の経験にも、私から生まれる言葉にもそんな価値がある。それを証明したい。その一心である。
自己満足。だけど、きっと10年後、少し恥ずかしい思いをしながら、それでも未来の私だけは、この文章にだって酔えるのかもしれない。それを楽しみに、続けてみようと思う。